令和6年版「幸せを招くお正月Q&A」
~神主さんに聞いた~
幸せを招くお正月Q&A
令和6年の新年を迎える、今こそ役立つ神主さんからのアドバイス!
ぜひご参考になさってください。
Q.なぜお正月飾りをするの?
A.年神さまを歓迎するためです。
年神さまとは、新たな一年を生きる力と恵み・幸福をお授けくださる神さまです。自然をはじめ暮らしのあらゆるところに神さまがお宿りになり、人々をお守りくださっています。「八百万」の神さまがいらっしゃる日本。八百万とは「無数の」という意味です。
ひとつひとつのお正月飾りの意味を知って、神さまをお迎えする準備を整えましょう。
Q.お正月飾りの取り外しは?
A.「松の内」(1月7日)、「鏡開き」(1月11日)、「左義長」「小正月」(1月15日)などが目安です。
左義長 一年間お守りいただいた神さまに感謝を込めて
一年間、おまつりしたお神札やお守り、破魔矢・熊手などの縁起物、お正月飾りは感謝を込めて神社にお納めし、清浄な火でお焚き上げしていただきましょう。地域によって行われる日が異なったり、お焚き上げできないものがあったりするので、地元の神社にお問い合わせください。
Q.初詣はいつまでに行くのがいいの?
A.まず家の神棚のお神札を新しく取り替えてお参りし、地域の神社〔氏神さま〕へは三ヶ日、遅くとも小正月(1月15日)までが目安です。
“初詣”とは一年のはじまりの神さまへのごあいさつ
お正月がくる前に家の内外をきれいにして、年神さまをお迎えすることが運気を良くします。元日の「初詣」は「家の神棚」にお参りするところから始めます。その後、あなたの守り神である地域の神社へ参拝に行きましょう。
氏神さまは、富山県神社庁のHPで検索できますよ!
Q.はじめてお神札を受けました!おまつりの仕方は?
A.目線より高い位置で南または東向きの明るい場所におまつりしましょう。
お神札をまつる際は、米や酒、塩、水などをお供えし、左右に榊を立てるのが一般的ですが、神棚やスペースに合わせて調整が可能です。神棚は神社の建物を小さくした宮型、壁掛け式や洋室向けなど種類も多彩。好みに合わせて大きさやデザインを選んでOKです。
自宅で神棚をまつる場所
・家族が集まる明るく綺麗なリビングなどのお部屋
・目線よりも高いところ
・理想的な方角は南向きまたは東向き
家の造りもあるので、絶対ではありませんが、扉の前などおちつかない場所は避けるなど神さまへの敬いをもって今できるカタチでおまつりしましょう。
神棚がまだない場合は?
タンスや本棚の上、棚やサイドボードなどお部屋の高い位置に白い紙を敷いてお神札をおまつりする方法もあります。形にこだわらずにできることから始めてみましょう。
神棚は神具店・ホームセンター・インターネット通販で購入できます。
・神社のこともっと教えて
神社は、身体の“厄”を祓うとともに、心身の環境も整える場所です。お正月をはじめ季節や人生の節目にはお参りし、神さまに守られ、導かれていることへの感謝やこれからの健康などをお祈りするのが伝統です。
Q.人生儀礼って?
A.人生の節目の大切なおまつりです。
人が生まれ、一生の間に訪れる人生の節目に行う大切な神事のことです。初宮参りからはじまり、七五三詣、合格祈願、厄除、成人式、結婚式、安産祈願、還暦や古稀などの長寿の祝まで多数あります。
Q.厄祓・身祝いのご祈願を受ける時期は?
A.正月から節分が目安です。
社会・生活環境の変わり目でもあり、体調不良が重なりやすいと言われる厄年。一般的には1月1日~2月3日の間に神社で厄祓いを受けますが、地域によりますし、お参りしやすい季節に家族で出かけても良いでしょう。厄年期間は普段以上に心身の健康にご留意を!
Q.ご祈願を受ける際に準備するものは?
A.祈願料とお酒等が必要です。
参拝予約や持参品は神社により異なりますので、事前にお問い合わせください。〔初穂料とお供えのお神酒(清め・祝いの意味として)・鏡餅等〕
神さまへのこれまでの感謝とこれからのことを祈るため、上着や襟がある服装で、ジーンズなどの軽装は避けましょう。
Q.祈願料の「のし袋」お酒の「のし紙」の書き方は?
A.祈願料は「初穂料」または「玉串料」、お酒は「奉納」「奉献」「献酒」等です。下には名前を書きます。
お正月豆知識
注連飾り・注連縄〔〆縄〕
年神さまをお招きするために大掃除を終え、“清浄な家”であることのしるしとして玄関に飾ります。神棚の「しめ縄」も毎年、新しく取り替えます。
鏡餅
家にお迎えした年神さまへのお供え物で、年神さまが宿る神聖な餅。1月11日の「鏡開き」に下げ、雑煮やおしるこにして食べて神さまのお力をいただきます。
天神様
富山県ではお正月(12月25日〜1月25日)に学問の神さま菅原道真公をおまつりします。
門松
年神さまが降りてこられる際の目印として、玄関の両脇に立てます。