人生儀礼Q&A
Q1.還暦は長寿のお祝いだからおめでたいことであって、厄年とは違いますよね。
A1.還暦に当たる数え61歳は古来より厄年でもあり祝い年でもあります。特に近年は長寿傾向にありますので、今日では人生の通過地点として捉えた方が良いようです。第二の人生の出発点にあたり、お祝いと共に心身とも忌み慎む厄年としてお過ごしください。今までの人生を振り返り、生かされてきた感謝の気持ちを持って日々過ごされれば、更なる長寿が授かるでしょう。
Q2.女性の37歳が厄年ということは富山では風習としてあまり聞かなかったのですが、33歳と37歳で厄年が近いですし、お祓いはした方がよろしいでしょうか。
A2.両方とも厄祓されることをおすすめします。数え33歳は女性の大厄です。これは皆さんご存じのことと思います。それに対して37歳はいわゆる年女で12年周期の節目に当たります。富山ではあまり厄年として知られていないようですが、全国的には認知されている厄年です。この女性の37歳厄年は「源氏物語」の一節が有名ですのでご紹介いたします。「源氏物語 若菜下」の段に光源氏が紫の上が37歳の厄年を迎えるに当たり、過去に慕っていた藤壺の宮が37歳で亡くなったこともあったのか、女性の重厄だから年内の精進潔斎とご祈祷を勧め、自らがご祈祷の段取りをしてあげても良いと申し出る記述があります。愛する女性の身を気遣う光源氏の甲斐甲斐しさと、愛しい人をもう亡くしたくないと思う切実な願いがうかがわれる一節です。
共に女性の厄年として古来より忌み慎まれてきた年回りですので、するかしないかというよりも、人生の節目として、心静かに神様に祈る良い機会としてご参拝されたらいかがでしょうか。
私達が生まれてから一生を通して、一番近くでお守りくださる神様=氏神様(うじがみさま)にお参りするのが日本人の古くからの習わしです。
下記の「富山県氏神神社検索」でご自分の氏神神社を検索して、まずはそちらへお問い合わせください。