地鎮祭にあたっての留意事項

以下にこれから地鎮祭を行われる建築主・施工業者の留意事項をお示しいたします。
地鎮祭などの打ち合わせにご利用ください。

○土地の神様へのお参り
 明治期に著された「神職寶鑑」には、『地鎮祭(とこしづめのまつり) 宮殿を初め人家等総て建築地の強固を祈請する祝祭なり』と記されています。地鎮祭は持統天皇の御代にはすでにその記録があり、古代より土木・建築などで工事に伴う重要な祭りとして行われてきました。
 人の一生には誕生からいろいろな節目があり、その時々に祭りを行い、無事感謝し更なる発展を祈ります。同様に、地鎮祭は工事等の着工に於いて、その土地の守護神に無事完成を祈る大切な祭りです。我々の祖先は、血縁、地縁を大切に考えてきました。氏神、産土神、鎮守という言葉が今日でも広く使われています。地鎮祭はその土地の神様にお祈りする祭りなのです。
 人の一生には節目毎に多くの祭りがあり、無事に節目の日を迎えたことへの感謝を捧げ、更なるお守りを神様から頂くのですから、その第一歩が地鎮祭といえるかもしれません。これは、会社の建築や土木工事においても同じと考えられます。地鎮祭の後も末永くお守りくださる氏神様をお祀りする神社へお祭りをお願いすることは基本であり大切なことなのです。

○次第
 地鎮祭は次のような次第で行われます。

一、手水(てみず)の儀
一、修祓(しゅばつ)の儀
一、降神(こうしん)の儀
一、献饌(けんせん)の儀
一、祝詞奏上(のりとそうじょう)の儀
一、地鎮(じちん)の儀
  ・敷地祓(しきちはら)いと散供(さんく)の儀
  ・刈初(かりそめ)の儀
  ・穿初(うがちぞめ)の儀
  ・鎮物埋納(しずめものまいのう)の儀
一、玉串拝礼(たまぐしはいれい)
一、撤饌(てっせん)の儀
一、昇神(しょうしん)の儀

※地域によって、若干の相違がある場合があります。

○申込み
 地鎮祭は工事を行う土地の神様を祀る神社の神職へお申込みください。
 連絡先は当サイトの「氏神神社検索」から検索できます。

○日取り・日時の選定について
 地鎮祭の吉日については、大安、友引、先勝の午前中などが好まれるようです。その他に暦の二十八宿、十二直なども参考にされます。また三隣亡や土用の期間は避ける方がよいと言われています。
 しかしながら、日本古来の神道の祭りである地鎮祭と暦の吉凶は無関係との考えもあります。
 神道が仏教と長い間に亘って深く融合してきた歴史も尊重し、施主と家族、施工業者、神職がよく相談して決定するのがよいでしょう。

○打合せ事項
 打ち合わせの際は次のことを神職に伝えるようにしてください。

1.祭りの名称(地鎮祭、上棟祭、竣功祭など) 
2.建築物(一般住宅、工場、事務所など) 
3.日時 
4.建築する場所の住所(住居表示がまだ無い場合は字名で可)
5.施主氏名(及び住所=現住所が異なる場合) 
6.建築業者(設計者、施工者) 
7.当日の参列予定人数(玉串本数) 
8.祭壇、三方、地鎮具など祭具の準備者
9.お供え物の準備者

 その他不明なことは事前に確認しておきます。

○諸準備
 祭り当日には次のものを用意します。

■施主が準備するもの
1、神饌(お供え物)  施主がその土地の神様に心を込めてお供えするものです。神職が用意する場合もありますが、施主が用意するのが本義です。神職が用意する場合でも、せめてお酒(一升瓶二本)はご用意されますと好ましいことであります。

神饌の内容の一例は

1.白米(5合〜1升)
2.清酒(2升箱入) ※表書きは「奉献」「献酒」「御神前」など墨書する。
3.魚(鯛など尾頭付 するめいかで代用してもよい)
4.海菜、乾物
5.
山菜、野菜
6.果物
7.塩、水

  以上を供えるのが一般的です。

  その土地のその時期の旬な材を中心に供えるように心がけ、内容、量など不明な点は神職に確認します。

■施工業者が準備するもの
1、テント  地鎮祭は屋外で行う祭りですから、2間×3間程度のものを一張り用意します。
       春先は風が強い日が多いので、テントの柱を杭で地面に固定して下さい。
       加えて横幕を張り、お供え物などが風で落ちないように備えて下さい。
       横幕はビニールシートで代用も出来ます。

2、竹4本  斎竹(いみだけ)として用います。葉のついた青竹を祭場の四隅に立てます。

3、注連縄(しめなわ)  斎竹の周りに(東北の隅から)一回り張ります。荒縄で代用する場合もありますが、
        注連縄は左綯いの縄を用いるのが本義です。

4、盛砂   バケツに1〜2杯程度の砂を地鎮の儀に用います。鋪設場所は事前に神職に確認しておきます。

○参列するにあたって
・祭り当日は、心身ともに清浄であることを心がけましょう。
・ 参列者の服装は、男性の場合は背広にネクタイを着用します。女性はそれに準じた服装で参列します。
(夏場のジーンズ・Tシャツ・サンダル・半ズボンはカジュアルすぎます。せめて襟付きのシャツ、スラックスやチノパンツに靴履きなど不敬にならない服装を心がけてください。)
・初穂料は熨斗袋または白封筒などに納めて「初穂料」もしくは「玉串料」と墨書し、祭りの始まる前に神職に渡します。
・祭典中は静粛にして私語を慎みます。携帯電話は音を止め使用を控えます。
・子供が参列する場合は、家族にとって大切な神事であることをよく理解させます。
・玉串を奉り拝礼する方は予め練習しておくとよいでしょう。

○質問コーナー
問:地鎮祭は経費もかかるし、お酒と塩を地面にまいて簡単に済ませたいが
答:いわゆるお清めの意味はあるとしても、地鎮祭とは神様に事の次第を奉告し、安全を乞い願う祭りです。かわりにはなりません。

問:増築、改築でもお祭りはするのですか
答:日常生活に密接に関わっている家屋や屋敷地内に手を加えるに際し、それぞれをつかさどる神さまに対して、工事にいたる事情を奉告し、安全はもとより平安な生活を送るための祈りを捧げるおまつりが必要となります。また建物・敷地の構造物が変わるということは、その家の家相にも影響を及ぼしますので、古来注意を要するものとされてきました。清々しく新生活を送るためにお祭りを行うことが大切です。

問:地鎮祭をすれば、その後のお祭りはしなくてもいいのですか
答:上棟祭、竣功祭などのお祭りがあります。当サイトのそれぞれの祭りの説明をお読みになり、その意義を理解することが大切です。
 意外に忘れられているのが、御礼参りです。地鎮祭で工事の無事を祈ったのですから、工事が無事に終わったならば、そのことを神さまに感謝し奉告しなければなりません。一般住宅の場合は、家の中心となる座敷の床の間、または神棚のある部屋で行います。新築した家・会社などを祓い清め、工事が無事に終わり、立派に完成したことを神さまに奉告し、家庭の安全や会社の繁栄を祈ります。
 また、この際に神棚に宮形(みやがた)を設けて、家庭の平安をお守りいただく神さまをおまつりすることが大切です。家庭において宮形をまつるということは、そこに住む家族だけではなく、日々の生活が神さまとともにあって、家族一人一人の幸福はもとより家庭の安泰のために必要なことです。

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