たまぐしりょう
玉串料
 玉串(たまぐし)とは神事において神様に差し上げる榊の小枝に木綿や紙を付けたもので、祈願する者がご神前にお祈りをするために捧げる物です。語源として「たましいの串」、「手向け串」、「天の岩戸開きのときに勾玉(まがたま)を掛けて祭祀をしたことに由来する」など諸説ありますが、いずれにしても神様と人の魂を通わせる意味で、神道では重要な品物です。神社恒例の祭典(春祭り、秋祭り)にお招きされた場合や、個人の人生儀礼やお祓い、お願い事など、神職に御祈願を取り持っていただくとき神社側が参拝者のために玉串を用意します。本来は祈願する者が自分で調達をして持参することが本義であったことから、その代行をしていただいた御礼という意味も込められているようです。特に祭典で玉串拝礼をさせていただくときに「玉串料」と書かれればよろしいと思います。