しんせんりょう
神饌料
 神葬祭以外の神事にお使いいただいて結構です。
 神饌(しんせん)とは神様にお供えする食物の総称であり、米、酒、魚、野菜、果物、塩、水などたくさんの種類があります。神様へのお供え物は、神職や氏子のお世話役の方々がお金を出して購入し、お祭のときに神様にお供えいたします。今日でも神様に祈願があるときには、お供え物をしたいというまごころで、実物のお酒やお米、初物の季節の野菜や果物などをお供えされることが一般的です。初物が採れたときに、まず先に神棚にお供えしたり神社に奉納するということが起源です。その実物の食べ物の代わりにお金をお供えする、という意味合いが「神饌料」にあります。
 一例をあげると、ご祈?やお祓いを希望するではなく、祭典に参列したわけでもなく、旅行先で参拝した神社が大変荘厳で感銘を受け、神社にわずかでも寄付したい、と心に思われたときには、「神様のお供え物の足しにわずかですが使ってください」という気持ちを込めて「神饌料」と書きます。同じ意味で「お供え料」でも結構です。金額はお気持ちですのでいくらでも良いのですが、今日では五千円以上が一般的かと思われます。それに対し、神社の改築、新築の際の高額の金品の寄付の場合は、その用途目的が明確ですので「奉賛金」もしくは「寄附金」とすれば結構です。