おんさかきりょう
御榊料
 神道式のお葬式である神葬祭において、御霊前にお供えするときに使います。神葬祭では仏式のような極彩色の花輪を供えるのではなく、榊を束ねた簡素なものが葬儀場に陳列されます。仏式でいうところの「お花代」「ロウソク代」的な意味合いとご理解いただければよろしいでしょう。
 ちなみに神道でお葬式をあげられる場合の神葬祭での表書きは「御霊前」「御玉串料」とも書きます。市販の封筒で蓮の花が描かれているものは避けます。簡素な白無地の封筒に白黒、もしくは双銀の結びのものを選ばれれば結構です。表書きは通夜、葬儀ともに薄墨で書くことが古くから伝わっています。硯に墨を付けずに、水だけ浸した筆で、筆や硯に付いていた残り墨で書きます。これは予期せぬ訃報に慌てて墨をする間も惜しんで故人の元に駆けつけたことを暗に意味しているものと思われます。のし袋の折り方もお祝いとは逆で、上部の折が上になるように折り込んで結びます。最近の市販ののし袋には細かく解説が書いてあります。